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影の壁

​俳句

 

春まだ来

小鳥 小走る 池氷

緩歩(滝ノ上)

​〇晴れた如月の午後も、風の子太陽の子広場の池はまだ固く凍っています。その氷の上を、右へ左へ小走りしながら何かをついばむ二羽がいました。

 

隠れ八重

十月桜 人待ちに

えびてなが(滝ノ上)

​〇秋も深まる頃、常保寺境内北側の池のほとりに、十月桜が、ほら八重なんだよ、と咲いていました。

 

二尺玉

ラムネ吹き出す 夏の宵

えびてなが(滝ノ上)

​〇吹き出したのは、ビー玉を突いたビンでしょうか、二尺玉に驚いた誰かでしょうか。

向日葵も 

肌に融け入る 桃浴衣

晴待 (滝ノ上)

​〇ひまわりの黄色と桃色を混ぜると、肌色(今はあまり言わないのですが)になります。



初時雨 

誰の仮宿 朴落葉

えび てなが (滝ノ上)

​〇風の子太陽の子広場の西奥に、大きな朴葉がいくつも降りていました。


薄氷 

緋鯉透かした 池鏡

晴待 (滝ノ上)

​〇風の子太陽の子広場の池を、厳冬前の頃に太鼓橋から見た印象です。



朝ぼらけ 

花芽数えし 曲がり坂

えびてなが(滝ノ上)

​〇真冬なのにもう花芽がありました。ほのかな朝焼けに染まりながら、寒さをこらえて。

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